- AIが普及してきたけど、文章以外に簡単に体験できるものはある?
- ailiaSDKがAIに関連するツールと聞いたけど実際どういうものなの?
Chat GPTをはじめ、最近AIツールの発展が目覚ましいです。また、AIによる画像処理機能が様々装置に組み込まれいます。
このAIの普及を見て会社でもDX(デジタルトランスフォーメーション)やIT人材の教育の一環としてAIを学ぶ動きがみられるはずです。
AIを学ぶ波の中にいざ自分が入ったときに何から学んだら良いかわからない人も多いのではないのでしょうか?
この記事では、構造設計者の立場から製品に組み込むためのAIツールとしてailia SDKについて解説していきます。この記事を読むことでAI初心者でもailia SDKを使ったAI技術を組み込んだ画像処理を簡単に体験できます。このツールを足掛かりにAIについて知識を深め、IT人材の扉を開くことができます。
ailia SDKは、AI技術に特化した開発キットです。ailia SDKはWindowsでも簡単に動かすことができ、新しく購入するモノはありません。AIについて触れてみたいヒトにはうってつけの開発キットです。ぜひ導入して試してください。
ailia SDKはAI技術に特化した開発キット
ailia SDKはAI技術に特化した開発キットです。
ax 株式会社による説明
ailia SDKは、推論に特化したAIフレームワーク。世界最高基準のAI開発環境。
次にailia SDKについて説明します。
ailia SDKとは?
ailia SDKは、ax株式会社およに株式会社アクセルが完全独自開発しています。推論(AI実行)に特化したAIフレームワークです。
チェックポイント
AIフレームワークとは、AIモデル(AI学習)を作ったり、AIモデルを使ってAIを実行(推論)したりするソフトウェアの総称。その中でもailia SDKは推論部分を主担当としている。
様々な認識・結果を出力する「AIモデル」とOSやハードウェアの「実行プラットフォーム」を接続し、高速なAI実行を実現。
ax株式会社およに株式会社アクセルが完全独自開発しているailia SDKは、世界でもより簡単にAI実行ができる仕組みを構築しています。
●参考:AIと画像処理の関係
- AI
- 「Artificial Intelligence」の略。
人工知能と呼ばれる。
機械学習と呼ばれる膨大なデータを蓄える学習で、ヒトが考えて答えを出すように機械でも答えを出せるようになる。 - 画像処理
- 画像や映像のデータに対して、コンピュータがある一定の処理を行うことをいう。白黒画像変換や顔の検出などである。
AIを利用することで、画像処理に使う時間が大幅に減ります。また、ヒトが今まで行っていた作業(写真から特定の人物特定など)の代わりをさせることができます。人が今まで製品を1つ1つ眼でみて判断していた内容をAIと画像処理を持つことで自動化できます。
ailia SDKを利用するメリット
ailia SDKを利用するメリットは次の通りです。
- 膨大なAI処理をCPUとGPUを使って高速処理(推論)できる。
- モバイル環境でもPC環境でもどちらも対応している。
- C++、Python、Javaなど多数の言語で開発可能。
- 180種類以上の学習済みAIモデルが使える。
- 1か月のお試しが使用できる。
ailia SDKを利用するデメリット
ailia SDKを利用するデメリットは次の通りです。
- 商用利用する場合、膨大コストがかかる。
- AI実行部分が完全にブラックボックスとなり、中身がわからない。
- 英語で提供されている。
デメリットよりメリットの方が多いツールです。画像処理を中心としてAI実行が可能ですので、手軽に利用でき、導入しやすいです。
ailia SDKによる画像処理のやり方
ailia SDKを使って画像処理を行う方法について解説します。
条件は次の通りです。
- OSは、Windows10。
- プログラム言語は「Python」。
- ailia SDKの評価版を使用(2023年3月現在の最新版)。
①WindowsにPythonをインストール
「>> Pythonダウンロードページ」のサイトからPythonをインストールします。このとき、Pythonは3.7~3.9のバージョンを使うようにしてください。
インストール後、「Windows PowerShell」でPythonが入ったことを確認します。
「Windows PowerShell」を開いたあと「python –version」と入力するとpythonのバージョンが現れます。
ここでは、「Python 3.9.13」と表示されています。
②ailia SDK評価ライセンスの申し込み
「>> AILIA 評価ライセンス申し込み」から必要事項を記入してailia評価ライセンスの申し込みをしてください。
申し込み後、メールアドレスが届きます。
③ファイルのインストール・解凍・コピー
申し込み後、メールアドレスにailia評価版についての案内がとどきますので、案内に従ってファイルをダウンロードおよび解凍してください。
解凍後、「AILIA_trial~」フォルダは、「C:\」直下にコピーしてください(完全移動でも問題ありません)。
また合わせて、ライセンスファイルも同時にダウンロードしてください。
ライセンスファイルは、「C:\ailia_******_trial(ご自分の解凍したフォルダ名)\python」の中に「AILIA.lic」を置いてください。
④Windows PowerShellを立ち上げてailia SDKの設定
Windows PowerShell内で「C:\ailia_******_trial(ご自分の解凍したフォルダ名)\python」に移動します。
「python.exe .\bootstrap.py」を実行します。実行すると四角枠の文言がでます。
「pip install」を実行します。実行すると四角枠の文言がでます。
インストール、設定ができているか、「pip show ailia」で確認します。
⑤ailia MODELSの説明とダウンロード
ailia MODELSは、ailia SDKち一緒に使う学習済みのモデルです。
特徴は次の通りです。
- 200種類以上の学習済みモデルが用意されている。
- 再学習が不要ですぐに使用できる。
- AIモデルは無料で「>>github」で提供されている。
「Code」、「Download ZIP」をクリックしてailia MODELSをダウンロードします。
四角枠のデータがあるか、確認してください。
データがそろっていない場合は、ダウンロード時に「HTTPS」から「GitHub CLI」に変更して、再度ダウンロードしてください。
「C:\ailia_******_trial(ご自分の解凍したフォルダ名)\python」の直下に「ailia-models-master」を置いてください(「C:\ailia_******_trial(ご自分の解凍したフォルダ名)\python\ailia-models-master」となります)。
⑥ailia DSKの実行と結果
「python .\launcher.py」を実行してください。
次の枠がでれば成功です。
画像解析手順は次の通りです。
- Modelsのところで、解析項目を選択。
- Inputのところで、解析したデータを選択。
- Outputのところで、任意に解析後のデータの名前を考えて記載する。
- Enviromentのところで、CPUかGPUのどちらで解析を実行するか選択する。パソコンの性能によって選択できる項目がことなる。
結果は次の通りです。
ここでは「顔認証」の解析を行っています。
画像を選択して実行をするだけで簡単に顔認証できていることがわかります。
ailia SDKを使った実践的な画像処理の例
ailia SDKを使って行うことができるAI解析には、様々なタイプがあります。ここでは3つ紹介します。
(出典:Medium)
骨格検出
ailia SDKを使えば簡単に2D骨格を検出できます。
骨格ごとに色も区別されています。
骨格検出は数秒で終わるのでかなり早いです。
物体検出
動画から人数を数えながら人をマークすることができます。
動画で認識できるのであれば、監視に使うことができます。
道路検出
白線の認識しながら道路幅も考慮しながら色分けして検知しています。
これだけ、詳細に検知できるのであれば、日本の道路も十分に識別可能だと思います。自動運転技術に使えそうですね。
ailia SDKを使ったAI解析を学ぶ方法
ailia SDKを使ってAIを学ぶ方法が3つあります。
- マニュアル(ブログ)
- チュートリアル
- Slackコミュニティ
AI学習も実際に自分でやってみないと身にならないことの方が多いですが、AIを学ぶ方法があらかじめわかっていればハードルが大きく下がります。
マニュアル(ブログ)
ailia SDKのマニュアルとしては、次のものがあります。
ailia SDKの使い方、最新情報が掲載されています。マニュアル類を読むことで、ailia SDKを使った画像処理についての理解を深めることができます。
チュートリアル
ailia SDKとaila MODLSを使ったチュートリアルが公開されています。
pythonをベースに解説されています。大きくは次の3つです。
- ailia SDKのインストール方法。
- 必要なpythonライブラリのインストール方法。
- 実行例の方法。
Slackコミュニティ
Ailia SDKにはSlackをつかったコミュニティが存在します。
誰でも簡単に入ることができます。
日本語で記載されていますので、入って質問がしやすい環境になっています。
ailia SDKについてのQ&A3選
- Q1.Ailia SDKはどのような画像処理ができますか?
- A1.
ailia SDKを使って行うことができる画像処理は次の通りです。
動作認識、異常検知、顔認識、骨格識別、画像分類など200種類以上のAI解析が可能です。 - Q2.ailia SDKを学ぶにはどのような方法がありますか?
- A2.
ailia SDKを学ぶ方法は次のとおりです。
マニュアル、チュートリアル、Slackコミュニティです。
実際に試しながら学ぶことが最も重要です。 - Q3.ailia SDKを使った画像処理は初心者にも簡単ですか?
- A3.
ailia SDKはWindosがあれば誰でも簡単に行うことができます。また、マニュアルやチュートリアルなどの方法があるため、初心者でもはじめやすいです。
最後に:ailia SDKを使ってまずはAIに触れてみよう!
ailia SDKのAI解析について詳しく説明しました。ailia SDKを使ったAI解析には多くのメリットがあり、初心者でも簡単に使いこなすことができます。
- ailia SDKを使うメリット
- ailia SDKを使ったAI解析は、準備するものがほとんどないため、AI解析を始めやすいです。ailia SDKは高速で精度が高く、解析も200種類以上あるので目的にあったAI解析ができるメリットがあります。
- 初心者でもの画像処理のヒント
- ailia SDK学ぶ上で、マニュアルやチュートリアル、Slackコミュニティがあるので、初心者でも比較的簡単にAI解析ができます。
ただし、実際に試しながら学ぶことがもっと重要です。
ぜひ、ailia SDKをWindowsに入れて実際にAI解析を体験してください。今すぐailia SDKを使って、AI解析を楽しんでみてください。
(たっちん)