- Excel上でChatGPTが動かせるようになったと聞いたけど、導入は難しいのでは?
- 仕事で使うのでGoogleのスプレッドシートではなく、ExcelでChatGPTが使いたい!
- Excelのマクロはわからないけど、Excel上でChatGPTを動かす方法はない?
Open AIが開発したChatGPTがはじまりとなって、今やAI戦国時代に突入したといっても過言ではありません。仕事でAIを活用したいけど、Googleのスプレッドシートでは会社内うまく活用できないので、できればExcelなどのMicroSoftのOfficeでAI化ができないかと考えておられる方が多いのではないでしょうか?
この記事では、プログラミング、またはAI初心者の方でも簡単にAIの恩恵に触れる内容をExcelをベースに解説していきます。この記事を読めば簡単にExcelを使って業務効率をはかることができます。さらには、社内でAI化が進んでいないところは、驚異的な業務効率を行うことで注目を浴びること間違いなしです。
Excelに用意されているアドインとOpen AIが持っているAPIと呼ばれるソフト同士の連携を行うことができる機能を使うことで簡単にできます。APIは3か月間は18ドルまでは無料で使うことができます。18ドル・3か月は初心者からすると十分な金額と期間なので、無料期間中にAIをドンドン使うことで十分に慣れるはずです。
AI分野で話題のApen AI・ChatGPTとは?
Open AIとは?
OpenAIは、アメリカの企業です。人工知能の研究開発を行うことで、人類にとって有益な成果を生み出すことを目的としています。
日本ではAIの活用が進んでいないと言われています。「Smiley「日本企業のAI(人工知能)導入」」によるとIoT・AIの導入状況は、先進国の中でもかなり低い位置です。
理由は下記の通りです。
- AIに関する知識や技術が不足している。
- AIを活用するためのインフラが不足している。
- AIを活用するための人材が十分に育っていない。
- AIを活用するためのビジネスモデルが確立されていない。
- AIを未知の領域として見ており、単純に遠ざけている。
実際、私の周りでもChatGPTを使っている方はかなり少ないです。10人と話しても1~2人程度です。
ここでは、Open AIが持っているAI開発用の仕組みを使います。これをAPIと呼びます。初回は、3か月・18ドルで使うことができます。初心者の方はこの範囲内で十分使うことができます。
初回の3か月・18ドルが終わった後は、使った分だけ利用金額を支払う従量課金制度になります。
ChatGPT-3.5turboで、1,000トークン(日本語で750文字)で0.002ドル(日本円で0.28円)程度なので、一気に金額が跳ね上がるわけでありません。
APIとは?
APIとは、Application Programming Interfaceの略
ソフトウェアが互いにやり取りするための仕組み。OpenAIのAPIは、OpenAIが開発した人工知能の技術を、他のソフトウェアで連携させて利用できるようにするためにあります。
OpenAIのAPIを使うことで、オリジナルの「テキスト生成AI」、「言語翻訳」、「画像生成」、「プログラミングコード」など作ってAI化させることができます。
OpenAIのAPIは、まだ開発段階ですが、将来的には様々な分野で活用されることが期待されています。
OpenAIのAPIを使った例は次の通りです。
- テキストを生成するソフトウェアによる自動でニュース記事を生成。
- 会話型のチャットボット。
- 言語を翻訳する。
- 画像を生成する。
OpenAIのAPIの導入方法を解説します。
API番号が発行されるので、しっかりメモっておくこと。
APIは色々なところで使えます。また、Open AIに情報が吸い取られないので、会社内のAI自動化が進めやすくなります。
APIを他でも使う記事のリンクを付けておきます。興味がある方は読んでみてください。
ChatGPTとは?
ChatGPTとは?
OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボット。
ChatGPTは、ユーザーが入力した質問に対して、人間に近い自然な対話形式でAIが答えるチャットサービスです。ChatGPTは、Generative Pre-trained Transformer(生成可能な事前学習済み変換器)の略称であり、自然言語処理モデルの一種です。
ChatGPTは、他のモデルと比較しても正答率が高く、多くの方が仕事などに利用しています。
別のAIモデルを比較形式で見たい方は「AIモデル比較一覧」に記載しています。ぜひChatGPTのすごさを他のAIモデルと比較して確認してください。
Excelを使ったAIを活用するにはアドインを用いる
ここでは、次の2つのアドインを解説します。
- ChatGPT for Excelを使う
- 質問に答えるだけでなく、1つの質問から複数のアドバイスを返したり、多言語に翻訳するアドイン。いろいろなことができる。
- Excel Labs, a Microsoft Garage projectを使う
- MicroSoftが開発した質問に答えるアドイン。
WEB版のExcelか、Excel 365のみ機能します。注意してください。
アドイン1:ChatGPT for Excelを使う方法
「ChatGPT for Excel」のアドインをインストールする方法を順に解説します。
Excelの挿入から「アドインを入手」をクリックします。
検索窓から「ChatGPTと入力」します。ChatGPT for Excelを探し、「追加」をクリックします。
「続行」をクリックします。
「To Get Started」のところにOpenAIのAPIキーを貼り付けてください。OpenAIのAPIキーを貼り付けた後(APIの発行はこちら)、「APPLY」をクリックします。
「CONGRATUKATIONS!」がでれば正常に完了です。
出力結果は次の通りです。
こちらは、日本語の「犬」をドイツ語に変換してくれる出力結果です。
一気に5つの関連回答を出してくれます。
キーワードを入力すれば簡単に出力されます。
アドイン2:Excel Labs, a Microsoft Garage projectを使う方法
「Excel Labs, a Microsoft Garage project」のアドインをインストールする方法を順に解説します。
Excelの挿入から「アドインを入手」をクリックします。
検索窓から「Excelと入力」します。Excel Labs, a Microsoft Garage projectを探し、「追加」をクリックします。
OpenAI API key(APIの発行はこちら)を入力します。
出力結果は次の通りです。
こちらは、キーワードに対する回答を出力しています。
キーワードを入力すれば簡単に出力されます。
Q&A3選
Q1.OpenAIのAPIは無料期間が終わったあと、自動で支払に切り替わるのですか?
自分でクレジットカードなどの支払い入力情報を打ち込む必要があります。無料期間は3か月・18ドルです。有料は従量課金で使うほど金額が増えます。ChatGPT-3.5turboで、1,000トークン(日本語で750文字)で0.002ドル(日本円で0.28円)程度です。
Q2.APIは人に見せて問題ありませんか?
自分でクレジットカードなどの支払い入力情報を打ち込む必要があります。無料期間は3か月・18ドルです。有料は従量課金で使うほど金額が増えます。ChatGPT-3.5turboで、1,000トークン(日本語で750文字)で0.002ドル(日本円で0.28円)程度です。
Q3.Excelのアドインは個人ごとのPCにインストールする必要がありますか?
Excelのアドインは個人ごとのPCにインストールする必要があります。APIは共通で問題ありませんが、アドインはそれぞれのPCでしか動きませんので1台1台にインストールをしてください。
最後に:今の内からドンドンAIに触れていこう!
ポイント
APIの取得と簡単なExcelの関数を打ち込むことで比較的簡単にAIの恩恵を受けることができる。今まで、google検索で1つずつ調べていた内容が一気に表形式などで出力されるので大変便利である。
AIの結果は必ずしも正しい値が出力されるとは限らないので、出力された結果が正しいかどうか、しっかり自分で確認しよう!ただしくれぐれもAPIは途中から従量課金となるので、気を付けてください。
- APIは人に絶対に見せないこと。
- OpenAIのAPIは3か月・18ドルの間は無料で使える。
- アドインは個人ごとのPCでインストールが必要である。
- 日本ではAIの活用が遅れている。
- ChatGPTはプログラミング無しでチャット形式で質問に回答してくれる。
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(たっちん)