「持病があるけれど、磁気ネックレスを使っても平気なのだろうか」
「つけていたら頭が痛くなった。これって続けていいの?」
「父にプレゼントしたいけれど、注意することはある?」
その確認をしようと思われたこと。それ自体が、とても大切な判断だと思います。
実は私も、この記事を書く前に同じように検索してみました。
ところが出てくる記事の多くは、「効果を感じにくい理由」の解説だったのです。製品選びのミスマッチ、期待のしすぎ、といった内容が並んでいました。
もちろん、それも大切な情報です。ただ、持病のある方や、ご家族に贈ろうとしている方が本当に知りたいのは、そこではないのではないか。そう感じました。
たっちん(Ruizi54)先にお伝えします。「合わない」には、安全に関わるものが含まれます。
磁気ネックレスが合わない人を調べていくと、性質のまったく違う4つのタイプが混ざっていることが分かりました。
中でも見落とせないのが、安全上の理由で使用できない方が存在することです。
この記事は、商品をおすすめするためのものではありません。ご自身やご家族が該当しないかを確かめていただくために書いています。
根拠にするのは、業界団体とメーカー各社が公開している情報だけです。安全に関わる話ですので、個人の感想は根拠にしません。
お急ぎの方は、目次から「使ってはいけない人の条件」へ進んでください。
まずは、ご自身がどのタイプに当てはまるかを確かめるところから始めましょう。
磁気ネックレスが「合わない人」には4つのタイプがある


「合わない」という一言には、まったく性質の違う問題が混ざっています。まずは全体像を整理させてください。



ご自身がどのタイプかを見極めることが、最初の一歩になります。
この章では、次の2点をお伝えします。
- 「効かない」と「使ってはいけない」はまったく別の問題です
- この記事は公的機関とメーカーの公開情報だけを根拠にします
まず、4つのタイプを一覧でご覧ください。
| タイプ | どんな人か | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| ① 使ってはいけない人 | ペースメーカーなど、体内に植え込んだ医療機器を使っている | 使用しない |
| ② 医師に相談すべき人 | 持病がある、妊娠初期、出産直後など | 自己判断せず医師へ |
| ③ 肌や体質が合わない人 | 発疹、かゆみ、体調の変化が出た | 直ちに使用を中止 |
| ④ 期待が合っていない人 | 認められている効能と、求めているものがずれている | 目的を確認して判断 |
それでは、なぜこの区別が大切なのかを見ていきます。
「効かない」と「使ってはいけない」はまったく別の問題です
「合わない人」と検索するとき、多くの方は「効かない人のこと」を思い浮かべます。
実際、検索して出てくる記事の多くも、効果を感じにくい理由の解説が中心です。
けれども、それだけでは足りません。



効き目の話と、安全の話。この2つは分けて考える必要があります。
磁気ネックレスの多くは管理医療機器にあたり、使用できない方の条件が定められています。
これは「効くかどうか」以前の問題です。効果に期待するかどうかに関係なく、確認しなければなりません。
ですのでこの記事では、安全に関わる話を先に、効き目の話を後にという順番で進めます。
この記事は公的機関とメーカーの公開情報だけを根拠にします
最初に、私の立ち位置をお伝えしておきます。
私は磁気ネックレスの愛用者ではありません。また、医療の専門家でもありません。
この記事は、公開されている情報を調べて整理したものです。
調べ始めた当初は、私も一般的な記事と同じ構成にするつもりでした。効果の話から入り、注意事項は後半にまとめる。よくある形です。
その方針が変わったのは、メーカーの注意書きだけでなく、業界団体の情報まで当たってみたときでした。
ペースメーカーを扱う業界団体の注意喚起の中に、「磁気ネックレス」という言葉が名指しで挙げられていたのです。
これを後半に置くわけにはいかない。そう考えて、記事の順番を組み直しました。
なお安全に関わる話題では、「私は使っていますが平気でした」という感想は根拠になりません。体質も持病も人それぞれだからです。
ですので、次のものだけを根拠にします。
| 根拠の種類 | 具体的な出典 |
|---|---|
| 業界団体 | 一般社団法人 日本不整脈デバイス工業会(JADIA) |
| メーカー公式 | コラントッテ公式サイト/ピップ公式サイト |
| 公的機関・業界団体 | PMDA(医薬品医療機器総合機構)/日本ホームヘルス機器協会 |
なお、本記事の内容は2026年7月時点で確認できた公開情報に基づいています。内容は変更される場合がありますので、最終的には各公式サイトでご確認ください。
使ってはいけない人がはっきり定められている


この章が、本記事でもっとも重要な部分です。該当する方は、購入を検討する前にご確認ください。



ここは業界団体とメーカー公式の記載を、そのままお伝えします。
3つに分けて確認します。
- ペースメーカーやICDを使用している方は使用できません
- ご家族へのプレゼントを考えている方は、必ず先に確認してください
- これは特定ブランドだけの注意ではありません
まず、もっとも重要な条件から確認します。
ペースメーカーやICDを使用している方は使用できません
ペースメーカーやICD(植込み型除細動器)をお使いの方は、磁気ネックレスを使用できません。
一般社団法人日本不整脈デバイス工業会は、日常生活の注意として次のように示しています。
ペースメーカ、ICDの植込み部位の上に貼るもしくは近づけることは避けて下さい。
磁気がペースメーカ、ICDの作動に影響を及ぼす可能性があります。
出典:一般社団法人 日本不整脈デバイス工業会(2026年7月時点)
注目していただきたいのは、この注意の対象です。
貼付用の磁気治療器、磁気マット、磁気枕などと並んで、磁気ネックレスが名指しで挙げられています。
メーカー側の記載も一致しています。コラントッテ公式では、ペースメーカなどの電磁障害の影響を受けやすい体内植込み型医用電気機器を使用している方は使用できないと明記されています。
また、脳せき髄液短絡術用圧可変式シャントなど、磁気の影響を受ける可能性がある医用電気機器を使用している方も同様です。
出典:コラントッテ公式「商品取扱上のご注意」(2026年7月時点)
なお日本不整脈デバイス工業会は、異常を感じた場合の対応も示しています。
身体に異常(めまい、ふらつき、動悸等)を感じた場合、その使用を中止してください。もし、身体の異常が回復しなければ、直ちに専門医の診察を受けてください。
出典:一般社団法人 日本不整脈デバイス工業会(2026年7月時点)
該当する方は、購入を検討する前の段階で候補から外してください。ここは効果への期待とは切り離して判断すべきところです。
ご家族へのプレゼントを考えている方は、必ず先に確認してください
ここは、とりわけお伝えしたい部分です。
肩こりがつらそうなご両親に、磁気ネックレスを贈りたい。そう考える方は少なくないと思います。



その気持ちはとても自然なものです。だからこそ、確認が必要になります。
気をつけたいのは、ペースメーカーを使用している方は、ご高齢の方に一定数いらっしゃるという点です。
ご自身の体であれば、持病も服薬も把握しています。ところが贈り物の場合、相手の体のことは意外と分かっていないものです。
そこで、贈る前に確認しておきたいことをまとめました。
- ペースメーカーなど、体内に入れている医療機器はないか
- 現在通院している持病はないか
- 近いうちにMRI検査の予定はないか
- 肌が弱く、金属で反応したことはないか
サプライズで贈りたい気持ちも分かります。ただ、この点に限っては事前に一言確認してから選ぶほうが安心です。
「体に着けるものだから、一応確認させて」と伝えれば、不自然にはならないはずです。
これは特定ブランドだけの注意ではありません
ここで、ひとつ確かめておきたいことがありました。
「このメーカーが駄目なら、別のメーカーなら大丈夫なのでは」と考える方がいるかもしれません。
そこで、複数のメーカーの記載を比べてみました。
| 項目 | コラントッテ | ピップ(マグネループ) |
|---|---|---|
| 医師への相談対象 | 悪性腫瘍、心臓障害、妊娠初期、末梢循環障害、皮膚の感染症 ほか | 悪性腫瘍、心臓障害、妊娠初期、末梢循環障害、皮膚感染症 |
| 体調異常時 | 異常を感じたら使用を中止 | 「身体に異常を感じたときは、使用を直ちに中止してください」 |
| MRI検査 | 検査前に使用を中止 | 検査前に使用を中止 |
出典:コラントッテ公式/ピップ公式(取扱説明書・添付文書)(2026年7月時点)
ご覧のとおり、2社でほぼ同じ内容が示されています。
つまりこれは、どこか1社の事情ではありません。家庭用永久磁石磁気治療器という製品カテゴリに共通する注意事項だと考えられます。
ですのでブランドを変えても、この条件は変わりません。買い直しを検討する前に、この点を知っておいていただきたいと思います。
医師に相談してから判断すべき人もいる


使用できないと定められているわけではないものの、自己判断を避けたほうがよいケースもあります。



該当したら諦める、ではありません。聞いてから決める、が正解です。
3つの角度から整理します。
- 持病や体調によって相談が必要なケース
- 妊娠中・出産直後の方について
- 通院中・服薬中の方が確認しておきたいこと
まずは、具体的な条件から見ていきます。
持病や体調によって相談が必要なケース
メーカー各社が挙げている、医師への相談が必要な方の条件です。
医学用語が多いので、平易な言い換えを添えました。
| 記載されている条件 | どういう状態か |
|---|---|
| 悪性腫瘍がある方 | がんの治療中・経過観察中の方 |
| 心臓に障害がある方 | 心臓の病気で通院・治療中の方 |
| 高度な末梢循環障害による知覚障害がある方 | 糖尿病などで手足の血のめぐりが悪く、感覚が鈍くなっている方 |
| 皮膚に感染症または創傷がある方 | 着ける場所に傷、かぶれ、炎症がある方 |
| 安静を必要とする方 | 医師から安静を指示されている方 |
| 体温38℃以上(有熱期)の方 | 熱が出ているとき |
| 急性疼痛性疾患の方 | 捻挫や肉離れなど、ケガをした直後 |
出典:コラントッテ公式「商品取扱上のご注意」(2026年7月時点)
先ほども触れたとおり、これらの項目はピップの記載ともほぼ共通しています。
該当するからといって、必ず使えないという意味ではありません。判断を自分でせず、医師に委ねてくださいという意味です。
妊娠中・出産直後の方について
妊娠中の使用については、検索される方が多いテーマです。
メーカーの記載では、妊娠初期の不安定期、または出産直後の方が医師への相談対象として挙げられています。



ここは断定を避けます。相談対象とされている、という事実だけをお伝えします。
ネット上には「問題ない」という説明も「避けるべき」という説明も見つかります。
ただ、妊娠中の体の状態は人によって大きく異なります。一般論で判断できるものではありません。
肩こりがつらい時期でもありますので、悩ましいところだと思います。それでもこの件は、かかりつけの医師に確認してください。
通院中・服薬中の方が確認しておきたいこと
持病があって通院している方は、次回の診察のときに聞いてみるのがもっとも確実です。
そのとき、伝えるとよいことがあります。
- 磁気を使った製品を身に着けたいと考えていること
- 着ける場所(首まわりなど)
- どのくらいの時間着けっぱなしにする予定か
- 可能であれば製品の説明書やパッケージを持参する
「磁気ネックレスを使いたい」とだけ伝えるより、具体的な情報があるほうが判断しやすくなります。
わざわざ受診するほどでもない、と感じるかもしれません。それでも定期通院のついでに一言聞くだけなら、負担はほとんどありません。
【すぐ使用を中止】サインは肌や体質が合わないとき


もし今、何か症状が出ている状態でこれを読んでいらっしゃるなら、先に外してから続きをお読みください。
ここでの答えは、ひとつしかありません。



迷う必要はありません。メーカー自身が明確に指示しています。
4つに分けてお伝えします。
- 発疹・かゆみ・体調の変化はメーカーが中止を指示しています
- 「不調は効いている証拠」という考え方は当てはまりません
- 体調の変化があったとき、ネットで原因を探す前にすべきこと
- 金属アレルギーが心配な方の確認方法
まず、メーカーの指示を確認しましょう。
発疹・かゆみ・体調の変化はメーカーが中止を指示しています
ピップの取扱説明書には、迷う余地のない指示が書かれています。
装着部に発疹、発赤、かゆみなどの症状が現れたときは、使用を直ちに中止してください
身体に異常を感じたときは、使用を直ちに中止してください
出典:ピップ公式「マグネループ 取扱説明書」(2026年7月時点)
添付文書にも、同じ趣旨の記載があります。
使用中皮膚や体調に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、医師にご相談ください
出典:ピップ公式「マグネループAiryFree 添付文書」(2026年7月時点)
ここで大切なのは、これを書いているのが第三者ではなくメーカー自身だという点です。
作っている側が「異常を感じたら直ちに中止」と明記しているのですから、我慢して使い続ける理由はどこにもありません。
「不調は効いている証拠」という考え方は当てはまりません
調べていて、いちばん気になった相談があります。
磁気ネックレスを着けたところひどい頭痛が出た、という方の質問でした。薬を飲むほどの痛みで、外すと治まったそうです。
その方が投げかけていた疑問が、こうでした。
これは「効いている」ということなのだろうか、と。



この迷いが生まれる気持ちは、分かる気がします。
体に何か起きている以上、それが良い変化の前触れかもしれない。そう考えたくなるのは自然なことです。
けれども、先ほど確認したメーカーの指示に立ち返ってみてください。
「身体に異常を感じたときは、使用を直ちに中止してください」。
ここに例外は書かれていません。「ただし効いている証拠の場合は続けてよい」とも書かれていません。
なお、この事例はお一人の相談であり、ここから「磁気ネックレスは頭痛を起こす」と一般化できるものではありません。原因も確認されていません。
それでも、取るべき行動ははっきりしています。原因を考えるより先に、まず外す。順序を間違えないことが大切です。
体調の変化があったとき、ネットで原因を探す前にすべきこと
体に変化があったとき、多くの方はまず検索すると思います。
ただ、ここに落とし穴がありました。
先ほどの相談への回答を読んでいて、少し気になったことがあります。回答者は不調の理由について独自の説明を述べていたのですが、その中で「科学的に証明されているわけではありませんが」と自ら断っていたのです。
この但し書きは、とても誠実な姿勢だと思います。
問題は、読む側がその一文を読み飛ばしてしまう可能性があることです。そうなると、仕組みがすでに解明されているかのように受け取ってしまいます。
ですのでこの記事では、そうした説明の中身をあえて紹介しません。根拠が確認できないものを、事実として広げたくないからです。
正しい順序は、とてもシンプルです。
- まず使用を中止する(外す)
- 症状が続くようなら医療機関に相談する
- 受診の際は使っていた製品のことも伝える
検索で原因を探すことは、判断を遅らせてしまう場合があります。調べるのは、外してからでも遅くありません。
金属アレルギーが心配な方の確認方法
ネックレスである以上、素材が長時間肌に触れ続けるという構造は避けられません。
そのため、金属アレルギーが心配という声は自然なものです。
製品によっては、チタンやサージカルステンレス、あるいは金属ではないシリコンなどが使われているものもあります。



ただし「この素材なら反応しない」とは言い切れません。個人差があります。
アレルギーの出方は人によって異なるため、素材だけで判断することはできません。
できることとしては、次のような確認になります。
- 購入前に製品の素材表示を確認する
- 過去に金属で反応したことがあるなら皮膚科で相談する
- 使い始めは短時間から試すという考え方もある
- 異常が出たらすぐ外す
肌の反応は、ご自身にしか分かりません。違和感があった時点で外す。それが唯一の確実な対応です。
安全面で問題がなくても「期待が合わない」ことがある


ここからは、安全面で該当しない方に向けた話に切り替わります。効果の話です。



認められている効能の範囲を知れば、期待のズレは避けられます。
3つの視点から確認します。
- 認証されている効能は「装着部位のこり及び血行の改善」だけです
- 装着している場所にしか関係しません
- 使用上の禁止事項も確認しておきましょう
まずは、正式な文言を確認します。
認証されている効能は「装着部位のこり及び血行の改善」だけ
磁気ネックレスの多くは、家庭用永久磁石磁気治療器という区分の医療機器にあたります。
この区分で認められている効能・効果は、次の一文です。
装着部位のこり及び血行の改善
出典:日本ホームヘルス機器協会/PMDA 医療機器基準等情報提供ホームページ(2026年7月時点)
この一文に含まれていないものを挙げてみます。
- こりが治ること
- 痛みが消えること
- 頭痛や冷えへの働きかけ
- 疲労回復など体全体への作用
これらを期待して購入した場合、期待と製品の担当範囲がずれていることになります。
また、認証されているからといって誰にでも同じ体感があるわけではありません。効果の感じ方には個人差があります。
装着している場所にしか関係しない
先ほどの文言を、もう一度よく読んでみてください。
冒頭に「装着部位の」という限定が付いています。
つまり、首に着けたネックレスについて書かれているのは、着けている首まわりのことだけです。
腰や膝、足の悩みに対して働きかけるとは書かれていません。



悩んでいる場所と、着けられる場所。ここが一致しているか確認したいですね。
腰が気になっている方がネックレスを選んでも、最初から対象が違っているということになります。
使用上の禁止事項も確認しておく
使う人の条件だけでなく、使い方にも決まりがあります。
意外と知られていないものもありますので、目を通しておいてください。
| 禁止・注意事項 | 内容 |
|---|---|
| 頭部への使用 | 頭部には使用しない |
| 他の治療器との併用 | 他の治療器と同時に使用しない |
| MRI検査 | 検査を受ける前に使用を中止する |
| 小児への注意 | 磁石が外れた場合、12歳以下の小児が誤飲する恐れがある |
出典:コラントッテ公式「商品取扱上のご注意」/ピップ公式(2026年7月時点)
特にMRI検査の前は使用中止が必要という点は、覚えておいて損はありません。
また、小さなお子さんやお孫さんがいるご家庭では、磁石の誤飲にも気を配ってください。置き場所を決めておくだけでも違います。
「少しくらいなら平気では」と思ったときに考えたいこと


ここまで読んで、それでも迷いが残る方もいらっしゃると思います。その気持ちを整理させてください。



迷うのは自然なことです。ただ、判断の基準は決めておきましょう。
よくある4つの迷いを取り上げます。
- 「短時間なら大丈夫では」という考えについて
- 「ブランドを変えれば使えるのでは」という考えについて
- 「もう買ってしまった」という場合について
- 「効果が感じられない」という場合について
もっとも多いと思われる迷いから見ていきます。
「短時間なら大丈夫では」という考えについて
そう思いたくなる気持ちは、よく分かります。せっかく気に入ったものを見つけたのですから。
ただ、ここで確認しておきたいことがあります。
業界団体の注意にも、メーカーの記載にも、時間や程度による例外は示されていません。
「短時間なら」「離して着ければ」といった条件付きの許容は、どこにも書かれていないのです。
そして、書かれていないことを私の判断で補うことはできません。それは無責任になってしまいます。
もしどうしても判断が必要なら、道はひとつです。自己判断ではなく、主治医に確認してください。
「ブランドを変えれば使えるのでは」という考えについて
これは、先ほど確認したとおりです。
コラントッテとピップ、2社の記載を比べたところ、注意事項はほぼ共通していました。



この確認をしておいてよかったと思いました。無駄な買い直しを防げます。
これは製品カテゴリに共通する注意事項だと考えられます。特定のメーカーが厳しいわけではありません。
ですのでブランドを変えても、使えない条件は変わりません。買い直しを検討する前に、この点を知っておいてください。
「もう買ってしまった」という場合について
買ってから気づいた。その場合、まず申し上げたいことがあります。
ご自身を責めないでください。注意書きは小さく、専門用語も多いものです。気づかないことは十分あり得ます。
そのうえで、考えられる選択肢を挙げます。
- 未使用であれば販売店の返品条件を確認してみる
- 該当しないご家族に譲る(※その方が該当しないか要確認)
- 判断に迷うならメーカーの問い合わせ窓口に相談する
返品ができるかどうかは、販売店ごとの規定によります。ここは断定できませんので、購入先にご確認ください。
もし返品ができなかったとしても、支払った金額より優先すべきものがあります。惜しいという気持ちは分かりますが、そこは切り離して考えてください。
「効果が感じられない」という場合について
ここは、安全面で該当しない方に向けた話です。
効果が感じられないとき、確認したい点が2つあります。
- 期待していたものが認められている効能の範囲に入っていたか
- 悩んでいる場所と着けている場所が一致しているか
この2つがずれていた場合、製品の問題ではなく、目的の設定の問題だったということになります。
また、効果の感じ方には個人差があります。合わないと感じたなら、無理に使い続ける必要はありません。
そして、いちばん大切なことを。こりや痛みが長く続いている場合は、製品を探すより医療機関の受診を優先してください。
使用を見送るべき人と、検討してよい人を整理


ここまでの内容を、判断できる形にまとめます。ご自身がどちらに当てはまるか確かめてみてください。



該当するかどうかを確認する。そのうえで判断するのは、あなた自身です。
3つに分けて整理します。
- 使用を見送る、または医師に相談すべき人
- 使用を検討してよい人(ただし条件付き)
- 迷ったときの判断の順序
まずは、見送るべきケースから確認します。
使用を見送る、または医師に相談すべき人
次のいずれかに当てはまる方は、購入を検討する前に確認が必要です。
- ペースメーカー・ICDなど体内に植え込んだ医療機器を使用している方 → 使用しない
- 圧可変式シャントなど磁気の影響を受ける可能性がある機器を使用している方 → 使用しない
- 悪性腫瘍、心臓の障害、妊娠初期、出産直後、末梢循環障害、皮膚の感染症などがある方 → 医師に相談
- すでに発疹・かゆみ・体調の変化が出ている方 → 直ちに中止
- MRI検査の予定がある方 → 検査前は中止
ご自身だけでなく、贈る相手についても同じ確認が必要です。
判断に迷ったときは、迷ったまま使い始めないでください。確認してからでも遅くはありません。
使用を検討してよい人(ただし条件付き)
一方で、次の条件をすべて満たす方であれば、検討の対象になります。
- 前項の条件にいずれも該当しない方
- 目的が装着部位のこりと血行のケアである方
- 悩んでいる部位と装着する部位が一致している方
- 効果に個人差があることを理解している方
- 異常が出たらすぐ中止できる方
ここで正直に申し上げておきます。これは「検討してよい」であって「おすすめします」ではありません。
この記事は購入をすすめるためのものではないからです。最終的にご自身に合うかどうかは、公式サイトで仕様と注意事項を確認して判断してください。
迷ったときの判断の順序
最後に、判断の順序をまとめておきます。



この順番さえ守れば、大きな判断ミスは避けられると思います。
ペースメーカーなど、体内に植え込んだ機器がないかを確認します。ご自身だけでなく、贈る相手についても同様です。
通院中であれば、次の診察のときに聞いてみてください。着ける場所と使い方を伝えると判断しやすくなります。
製品ごとに注意事項は異なります。公式サイトで事前に確認できる場合もあります。
発疹、かゆみ、体調の変化。どれか一つでも出たら、理由を考える前に外してください。
手間に見えるかもしれませんが、どれも数分で終わることばかりです。
この順序を守ることが、いちばんの近道になります。
まとめ:合わない理由が「効き目」なのか「安全性」なのかを分けて考える


「合わない人」という一言から始まったこの記事は、「まず自分がどこに当てはまるか」という確認作業にたどり着きました。



確認する場所さえ分かれば、判断は難しくありません。
- 「合わない」には安全性の問題と効き目の問題が混ざっている
- ペースメーカー等を使用している方は使用できない(業界団体・メーカー公式)
- 発疹・かゆみ・体調の変化が出たら、理由を探す前にまず中止する
- これはブランド固有ではなく、製品カテゴリ共通の注意事項
最初にお話ししたとおり、この記事を書く前に検索してみたとき、出てくるのは効果の話ばかりでした。
それが変わったのは、業界団体の注意喚起の中に「磁気ネックレス」という言葉を見つけたときです。
効き目が合わなければ、残念な買い物で済みます。けれども安全上の条件を見落とすと、話が変わってしまいます。



だから、この記事では順番を逆にしました。安全の話を先に置いています。
ご自身が該当しないと確認できたなら、あとは目的が合っているかどうかの問題です。
そして、ご家族へ贈ろうとしている方へ。贈る前に、体内に医療機器を使っていないか一言確認してください。それだけで防げることがあります。
なお、こりや痛みが長く続いている場合は、製品を探すことよりも医療機関の受診を優先してください。それが遠回りのようで、いちばん確実な道だと思います。
【Q&A7選】磁気ネックレスが合わない人に関するよくある質問


最後に、よく挙がる疑問をまとめておきます。
- ペースメーカーを使っていますが、磁気ネックレスは使えますか?
-
使用できません。日本不整脈デバイス工業会は、磁気ネックレスを含む磁気治療器について「ペースメーカ、ICDの植込み部位の上に貼るもしくは近づけることは避けて下さい」「磁気がペースメーカ、ICDの作動に影響を及ぼす可能性があります」と示しています(2026年7月時点)。
メーカー各社も、体内植込み型医用電気機器を使用している方は使用不可としています。判断に迷う場合は、必ず主治医にご確認ください。
- 家族にプレゼントしたいのですが、何を確認すればいいですか?
-
ペースメーカーなど体内に植え込んだ医療機器を使っていないか、通院中の持病はないか、MRI検査の予定はないか、肌が金属で反応したことがないか。この4点をご確認ください。
特にご高齢の方に贈る場合、ペースメーカーを使用している可能性があります。サプライズにしたい気持ちもあると思いますが、体に着けるものですので、事前に一言確認されることをおすすめします。
- 妊娠中でも使えますか?
-
メーカーの記載では、妊娠初期の不安定期または出産直後の方は、医師への相談対象として挙げられています(2026年7月時点)。
使用の可否について、この記事で断定することはできません。妊娠中の体の状態は個人差が大きいため、かかりつけの医師にご相談ください。
- つけていたら頭痛がしました。効いている証拠でしょうか?
-
効いている証拠ではありません。メーカーの取扱説明書には「身体に異常を感じたときは、使用を直ちに中止してください」と記載されています(2026年7月時点)。
例外は書かれていません。原因を推測する前に、まず外してください。症状が続くようであれば、医療機関にご相談ください。
- かゆみや発疹が出た場合はどうすればいいですか?
-
直ちに使用を中止してください。ピップの取扱説明書には「装着部に発疹、発赤、かゆみなどの症状が現れたときは、使用を直ちに中止してください」と明記されています(2026年7月時点)。
症状が続く場合は、皮膚科など医療機関にご相談ください。受診の際は、使用していた製品のことも伝えるとよいでしょう。
- ブランドを変えれば使えるようになりますか?
-
安全上の条件については、ブランドを変えても変わらないと考えられます。
コラントッテとピップの記載を比較したところ、注意事項はほぼ共通していました。これは家庭用永久磁石磁気治療器という製品カテゴリに共通する注意事項と考えられます(2026年7月時点)。
- 効果が感じられないのですが、合わないということでしょうか?
-
まず、期待していた内容が認められている効能の範囲に入っていたかをご確認ください。認証されている効能は「装着部位のこり及び血行の改善」に限られています。
また、悩んでいる部位と着けている部位が一致しているかも確認したい点です。効果の感じ方には個人差があります。こりや痛みが続く場合は、医療機関の受診をご検討ください。



