【マインドマップ術】エンジニアが実際に使ってよかった無料ツールと活用方法

教養/学習法
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マインドマップってご存じですか?

思考整理術の一種でマインドマップは頭の中で考えていることを脳内に近いイメージで表現していくやつだよね!

イギリスのトニー・ブザンという方が、一番最初にやり出した思考の表現方法です。中央にテーマを置いて、枝のようにイメージを膨らませながら情報をつなげていきます。マインドマップという言葉自身は「ブザン・オーガナイゼーション・リミテッド社」が商標登録しているみたいなので、むやみに使って商品化はできないようになっています。(出典:wikipedia)

思考整理は仕事や暗記でよくやっていると思います。やり方としては、表へのまとめ・ノートなどに短い文章で項目ごとに書き出す等といったやり方をしている人が多いと思います

ここで、次のような疑問が出てきます。

マインドマップの意味はわかったけど、「マインドマップってどんな効果があるの?」

「実際にこのマインドマップってどうやって使うの?

他の暗記法と何が違うの?

この記事を読めば、こんなことがわかります!

この記事のポイント!
  • 今回の思考整理術(マインドマップ)って本当に意味があるのかがわかります。
  • 思考整理用のパソコン用無料ソフトの基本仕様とメリット・デメリットがわかります。
  • 無料ソフトを使っての実際の活用法がわかります。
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マインドマップ思考方法は意味あるのか?

マインドマップ思考法は大変便利です。

理由は下記の通りです。

  • マンガ「ドラゴン桜」でマインドマップを応用した暗記法が紹介。
  • 学習用ツールとして用いるための研究が盛んである。
  • マインドマップとは別名称であるが、各国で取り入れられている。

マンガ「ドラゴン桜」

有名な受験マンガ「ドラゴン桜(出典:三田書房)」の中ででてきた暗記方法として、「メモリーツリー」という名前で紹介されています。

僕は、この本からこのやリ方で単語などを覚えました。木の幹が最も重要な題名でそこから枝・葉にわかれるようにキーワードなどつなげていくやり方です。人の脳は10%くらいしか使われておらず、しかも暗記に使う脳の場所は一か所だけらしいです。ただし、そこにの視覚情報や関連性を加えることで色々なところの脳の部位を使って暗記できるそうです。当時私自身は受験勉強やアルバイトとしてやっていた塾講師の中で、生徒にやり方を紹介していました。

学習ツールとしての活用の研究

マインドマップの学習ツールとしての可能性に関する実践的研究」という論文です。(出典:天理大学)

背景としては、ゆとり学習の要領も取り入れられたことにより、学生全体の学力低下が目立っています。学習用ツールとして新しいモノを考えていく中で、マインドマップという方法を検討することになったといいます。小学生や中学生にはすでにこの方法は、一定の効果があるとのこと。この論文では大学生を対象としています。

やり方としては、マインドマップの講義をした後、実際の講義をノートやプレゼン資料に応用。アンケート結果は下記の通りです。

  • 集中して講義を聞くことができた。
  • 普通のノートよりわかりやすい。

アンケート結果でていますが8割以上の方が、以下の回答を行っています。一定以上の成果があったことが論文でわかりました。

  • 集中力アップ
  • 学習意欲アップ
  • 暗記力アップ

学習効果アップの検証の研究

マインドマップが学習効果を高める要因の検証」という論文も確認しました。(出典:J-STAGE)

背景としては、学習教育の中でマインドマップが使われています。とくに中学の技術・家庭の授業の中で思考整理の一環として教えているようです。本当にマインドマップに学習効果向上につながるか、質問調査を行いながら検証したようです。

質問調査のやり方としては、まずはマインドマップ講習を受けて、そのあとにアンケート調査。その次に授業を受けてマインドマップでノートに書く、ということを行っています。その後にまたアンケート調査をおこない、差異を統計を使って調べています。

結果としては、一定の効果があったとのこと。

特に下記3つは高い学習効果があったと結論づけています。

  • 瞬時に連想する力
  • 対象把握における記憶
  • 作業効率アップ

各国の状況

各国のマインドマップの学習状況です。これを見ると日本の学習形態にはまだまだ改善の余地がありそうに思います。

  • 韓国では、マインドマップの教育を義務化
  • 中国でも英語の学習にマインドマップの取り入れ。
  • フィンランドではマインドマップとよく似た「カルタ」と呼ばれる放射型思考ノート術が広まっている。

アンケート調査で実際の問題を解いてその差異をみるといったことはしてませんが、マインドマップ思考方法は一定の効果を実証しているようです。この方法はいろいろな場面で有効的です。

無料ソフトの種類

今回紹介する無料ソフトは次の3つです。

  • Xmind
  • MindMeister
  • EdrawMind

どれも使いやすくてオススメです。

Xmind

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-35-1024x616.jpg

Xmindという無料ソフト(題目からリンクを貼っているよ!)。パソコン上にダウンロード・インストールする必要があるソフトです。

ダウンロードは上記からできます。中身はこちら!

会社では、思考をまとめるだけでなく、品質工学という分野で特性要因図(なんじゃこりゃ~の人は読み飛ばしてください。。。)も書く必要があったり、組立図のフローチャートを書く必要があったので、無料ながらも重宝していました。あとは、SWOT分析という商品を開発する上での人々の動きを分析することもあったので、そのひな形に使ったりしています。

正直、社会人に入ってからは思考をまとめるためというより分析のひな形ツールとしてこのxmindを使っていることの方が多い気がします。

で、ちなみに思考をまとめるための思考マインドマップの例はこちら!!

右クリックで「挿入」ー「トピック」 もしくは「サブトピック」で項目が増やせますし、Enterでもトピックを増やすことができます。ただ、他の2つと違って、手間が一つ多い気がします。ボタンも2回押さないとサブトピックを追加できないので。ただ、文字の色も背景色も簡単に変えることが可能です。アウトラインも見え、PDFに吐き出しもできるので、保存して他人に見せることもこのソフトが不要でできるかと思います。

メリットとデメリットを簡単な表にしてみました。参考になればと思います。

メリットデメリット
無料!PCにインストールしないと動かないので、場合によってはPCが重くなる
無料でも関わらずマップが何個も作れるインストールしたPCでしか作業ができない。
PDFに落としば、インストールしていないPCでも見れる有料版が高すぎる
(2021/5/4現在:13,036円)
Excelなどで作成した表を貼り付けてもしっかり認識してくれる
(ここだけの特徴)
動画やサブトピックの貼り付けが少し複雑
マインドマップ以外の品質工学的な項目作成できる保存を忘れると全てがパーになる

次にこちら!

MindMeister

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-37.png

MindMeisterは、私ははじめて知りました(題目からリンクを貼っているよ!)。パソコンにインストールせず、クラウド上で作業して保存ができるらしいです。

有名なブロガーの「ヒトデブログ」さんやリベラルアーツ大学両学長のyoutube(リンクは貼っておきます)でもよく見かけて、私自身、はじめはxmindかな~と思ってました。とくに私はリベラルアーツ大学にはお世話になっているので(個人的に勝手に見させていただいているだけですが。。)、MindMeisterを使ってみようと思い検索してみました。導入はすごく簡単です。

①上記からサイトに入る。

②「(無料)ではじめる」をクリック

③登録を行う。

これでできるみたいです。

さっそく、実際に使ってみましたが操作も直観的でわかりやすく、保存もかってにやってくれるみたいなので、楽です。Xmindと差はない感じです。

メリットとデメリットを簡単な表にしてみました。参考になればと思います。

メリットデメリット
無料!保存が3つまでと限定的
webコミュニティでは使いやすい無料版の場合、PDFや画像にエクスポート、印刷ができない
マインドマップ以外の品質工学的な項目作成できる移動が少し重く感じる
クラウド操作なので、どのPCからでも作業ができる
(ここだけの特徴)
セキュリティの問題で一般企業では使いにくい
有料版も月額540円と比較的安い 

使いやすいですが、保存が3つとエクスポート機能が完全にないのがツライですね。

EdrawMind

最後にEdrawMindです(題目からリンクを貼っているよ!)。

旧版は「 MindMaster 」という名前となっています。

こちらもパソコン上に入れて動くタイプです。

ダウンロードは、 EdrawMind 内に入るとすぐにわかるようになっています。

インストール後の中身がこちらです。こちらもXmindやMindMeisterと同じですね。

ただ、背景は他の2つ比べて青ではなく、緑になっています。

上の2同様に思考の整理だけでなく、当然品質関係の整理にも使用するこはできます。サブトピック追加も上のボタン一つで簡単にすることができます。あとは色も簡単に変えられます。

ただし、PDFにするとPDF化した後には後ろに映り込みが出てしまいます(当然無料版のみ)。

あとは、作ったモノ全体を移動させたいとき、上2つは、中央のトラックボールをクリックし続けるだけでよいのですが、 EdrawMind のみ、右クリックでないと動きません。何がダメなの?という人がいると思いますが、エンジニアの方ってCADなどを使ったりすることが多いと思いますが、その移動の方法ってどのソフトも中央のトラックボールを使うことが多いのです。なので、私もはじめはこのソフトだけ動かないの?!と思ってしまったくらいです。

と、いうことでメリット・デメリットのまとめです。

メリットデメリット
無料!PCにインストールしないと動かないので、場合によってはPCが重くなる
無料でも関わらずマップが何個も作れるインストールしたPCでしか作業ができない。
サブトピックを閉じたときに何個のテーマを貼っているか
数字なって現れるので見やすい
PDFは、PDF後、後ろに映り込みが発生する。
数式が作れる!(ここだけの特徴)分岐の合計数が100個と制限がある
マインドマップ以外の品質工学的な項目作成できる保存を忘れると全てがパーになる

無料ソフト3の比較

two cars in front of shutter doors

各ソフトの比較をしていきます。

ソフト名XmindMindMeister EdrawMind (旧:MindMaster)
画像
無料でPDF化が
できるか?
可能有料無料版は背景に
映り込みが発生
インストール
せず使えるか?
インストール必要ネットで操作可能インストールが必要
数式が使えるか? 自分で一つ一つ記入すればできる自分で一つ一つ記入すればできる可能
Excelと
連携できるか?
可能できないできない
制限はあるか?有料版が高すぎる保存が3つまで分岐数が100まで
公式URL詳細を見る詳細を見る詳細を見る

今まではXmind使っていましたが、オンラインでどのPCからも閲覧できるMindMeisterを使っています。もちろん有料版です。みんなに共有もしやすいので便利です。

MindMeisterがどのPCからも便利ですが、有料版にしないと3つの保存しかできないので不便です。無料でいくつも保存したい場合はXmindの方が良いです。

最後に:効果的な活用方法

効果的な使い方について解説していきます。

  1. やっぱり仕事です。主な内容は次のような事柄です。
    • 設計思想・企画書案や構造を考えるときです。各部品の関係性や今回の設計思想・価格・材料選定・開発期間等の提案書の初めの書き出しの整理のために使っています。
    • 品質関係でも使います。QC工程図や特性要因図等の図作成から、製品の評価方法の順番の思考整理に使います。QC工程図や特性要因図は単なる図作成ですが、Execlと比べて作ることは自体はそれほど差は感じませんが、後から修正するときの手間が圧倒的にこのソフト類を使うと便利です。
    • なぜなぜ分析です。企業でよく使われる物事を深堀する手法ですが、この案出しにもよく使います。つながりが明確になり、個人だけでなく、メンバーの頭の整理になります。
  2. ブログ整理です。こちらは先駆者の方たちがおり、私自身もそうすればよかった~と思いました。頭が大変固いです。仕事に使っていたのだから、他にも応用しなさい!ということをすっかり忘れていました。
  3. ブレーンストーミングです。みんなでアイデア出しするときに、関連性というのは出てくるのでそれを「見える化」するときに使っています。(活用回数は少ないですが。。。)
  4. プレゼンの内容整理です。社内ならそこまでと思いますが、社外でプレゼンする場合は重要です。大体はプレゼン用のひな形があるのである程度は問題はないと思いますが、頭の整理として、抜け・漏れが無いかの「見える化」や流れはスムーズかなどいった方法に使えます。
  5. 暗記です。
    • 歴史が最もやりやすく、「ドラゴン桜」にも紹介されていたくらいです。
    • 同じような意味や語源の英語の単語の暗記にも使用できます。
    • 化学の化学変化の様子を順番に書いていき、全く別の事柄と関係を持てば矢印を引っ張って関係性を持たせていました。
    • 物理の公式とその成り立ちを順に書いて覚えていました。
    • 資格関係です。「電気工事士」や「消防設備士」の用語暗記にも使っています。私自身は会社で「経営学検定」・「ビジネス会計」・「簿記」など理系以外の資格を会社で取るように言われていたので、用語暗記するのに、役立ちました。すべてやる必要はなく、法律の特に苦手なところだけやる!などで十分です。ちなみに「消防設備士」については、いかにリンクを貼って試験についていろいろと書いていますので、参考にしてください。
    • 暗記とは違いますが、ノートの取り方も暗記しやすい取り方になるのではないかと思います。

思考整理をする無料ツールの紹介と活用方法でした。どれが良いか自分で悩んで使ってみてください。操作は直観でもできますが、また操作方法や具体的なやり方については別に記事にしていきたいと思います。

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